なぜ浜松中心街は空洞化現象に陥ったのか |
クルマは便利な乗り物です。戸口から戸口へ移動でき、大きな荷物も運べるし、雨が降っても大丈夫。それに移動コストも少なくてすみます。それで浜松中心街ではもっと多くの人が「クルマ」で来られるように、大きな駐車場を中心街にいくつも作りました。その結果、確かにクルマでの往来は便利になりましたが、道路は渋滞し、いろいろな店を回遊したくても道路はなかなか渡れないし、いちいち階段を降りて地下道に入らなければならない。そのうち駐車場が満車となり、順番を待つ車が道路を占拠しはじめます。 これって、本当に便利なんでしょうか? 浜松中心街はすっかりクルマ中心の街になってしまっています。歩けば数分の距離をクルマで何十分もかかったり、危なくて横断歩道も落ち着いて渡れないし、バスに乗っても渋滞でちっとも前に進まないし、排気ガスで気分も悪くなってしまいます。おまけに駐車場の料金も高く、最悪3時間とめただけで1000円を超えてしまいます。これではゆっくりと買い物や食事もできませんし、ましてや回遊を楽しむ余裕すらありません。 こんな街は私にはとても魅力的には映りません。とても人が行きたいと感じるような場所とは思えないのです。大きな荷物があるとか、浜松中心部でもクルマでしか行きようのない所へ行かなければならないとか、特別な理由があるときは別として、私はクルマで浜松中心部へ行こうなどとは思いません。駐車場をたくさん作っても何のメリットもないのです。 |
浜松市中心街の駐車場料金体系は、大きくわけて上記のように2種類存在します。Aが従来通りの安い料金で、Bが数年前に値上がりした料金です。どちらかの料金体系かは、駐車場によって異なります。買い上げ金額によって駐車料金を割り引くサービスもあり、それを利用すると多少安くなります。 |